『オリュンポス十二神』ギリシャ神話に登場する神々【簡単まとめ一覧】

2021年3月1日

オリュンポス十二神とは、ギリシア神話においてはオリュンポス山(ギリシャのテッサリア地方にある標高2,917mでギリシャ最高峰の山)の山頂に住まうと伝えられる十二柱の神々。天空神ゼウスを主神とし、通常男女6柱ずつの神々であるが、ヘスティアまたはごくまれにポセイドンやデメテルなどが外され、ディオニュソスを入れる場合もある(この場合、6柱ずつではなく、男神7柱、女神5柱となる)。ほかに十二神と同格の神として、ハデスとその妃ペルセポネがおり通常は十二神には含まれないが、ごくまれに含めることもある。

ゼウス

性別:男神
対応する天体:木星、ゼウス
親:レア/クロノス

全知全能の存在

ギリシア神話・オリュンポスの主神であり、全知全能の存在。
全宇宙や天候を支配する天空神であり、人類と神々双方の秩序を守護・支配する神々の王。
全宇宙を破壊できるほど強力な雷を武器とし、絶対的で強大な力を持つ。

ヘラ(ヘーラー)

性別:女神
対応する天体:ユノ、ヘラ
親:レア/クロノス

最高位の女神

「神々の女王」。
権威を象徴する王冠と王笏を持っており、威厳のある天界の女王として絶大な権力を握る。
ゼウスの妻、婚姻の神で、女性の守護神。
嫉妬深い性格であり、ゼウスの浮気相手やその間の子供に苛烈な罰を科しては様々な悲劇を引き起こした。

アテナ(アテーナー、アテネ)

性別:女神
対応する天体:ミネルバ、パラス
親:メティス/ゼウス

戦争の知略を司る

知恵、芸術、工芸、戦略を司る。
都市の守護者であり、戦闘神。
都市の自治と平和を守るために戦う知将。

アポロン(アポローン、ポイボス)

性別:男神
対応する天体:太陽、アポロ群、アポロ
親:レト/ゼウス

芸能・芸術の神

牧畜と予言の神、また、竪琴を手に執る音楽と詩歌文芸の神。
あらゆる知的文化的活動の守護神。
人間に当たれば苦痛なく一瞬で即死する金の矢を武器とし、アルテミスとともに「遠矢射る」の称号をもち疫病神の側面もあり、転じて医術の神としても信仰された。
光明神の性格を持つことから時としてヘーリオスと混同されて太陽神とされた。

アフロディーテ(アプロディテ、アフロディテ、アプロディーテー、アプロディタ、アフロダイティ、アプロディーテー・ウーラニアー、アプロディーテー・パンデーモス)

性別:女神
対応する天体:金星、アフロディテ
親:ウラノスの男根の泡から生まれた/ゼウスとディオネの子

最高の美神

愛と美と性を司る。
アプロディーテーのつけた魔法の宝帯には「愛」と「憧れ」、「欲望」とが秘められており、自らの魅力を増し、神や人の心を征服することが出来る。
気が強く、戦の女神としての側面も持つ。

アレス(アレース)

性別:男神
対応する天体:火星
親:ヘラ/ゼウス

戦争の災厄を司る

軍神。
戦場での狂乱と破壊の側面を表し、性格も粗野で残忍、かつ不誠実である。
知に劣り、戦いの神でありながら人間であるディオメーデースに敗北したほか、英雄ヘーラクレースからは半殺しの目に遭わされる。
男神の中では1、2を争う程の美貌を持っている。

アルテミス

性別:女神
対応する天体:月、ディアナ、アルテミス
親:レト/ゼウス

狩猟・貞潔の女神

山野の女神で、野獣と関わりの深い神。
森の神として、アポロンとともに「遠矢射る」の称号をもち、疫病と死をもたらす側面も持つ。また産褥の女に苦痛を免れる死を恵む神でもある。
セレーネーと同一視され月の女神とされた。
処女神であるが、豊穣の神でもあり多産をもたらす出産の守護神の面も持ち、妊婦達の守護神としてエイレイテュイアとも同一視された。
闇の女神ヘカテーとも同一視され、三通りに姿を変えるものだとも考えられた。
地母神であったと考えられ、子供の守護神ともされた。

デメテル(デーメーテール、デーメーテール・テスモポロス)

性別:女神
対応する天体: ケレス、デメテル
親:レア/クロノス

豊穣神

名は古典ギリシア語で「母なる大地」を意味する。
穀物の栽培を人間に教えた神。
ギリシャの土着の農耕民族に崇拝された大地の女神であり豊穣の女神。
普段は温厚だが怒ると飢餓をもたらす。
掟をもたらす者。

ヘパイストス(ヘーパイストス、ヘファイストス、ヴァルカン)

性別:男神
対応する天体: バルカン、ヘファイストス
親:ヘラ/ゼウス

炎と鍛冶の神

古くは雷と火山の神であったが、後に炎と鍛冶の神とされた。
自身の工房で円錐形の帽子、武具、金床、金鎚、矢床など様々な武器や道具、宝を作っている。
両足の曲がった奇形児であった。
足が不自由である。

ヘルメス(ヘルメース)

性別:男神
対応する天体:水星、ヘルメス
親:マイア/ゼウス

神々の伝令使

雄弁と計略の神。
ゼウスの使いであり、旅人、商人などの守護神。
幸運と富を司り、多面的な性格を持つ神である。
ギリシア神話のトリックスター的存在。

ポセイドン(ポセイドーン、ポセイダーオーン、エノシガイオス)

性別:男神
対応する天体:海王星、ポセイドン
親:レア/クロノス

海と地震を司る

海洋の全てを支配し、全大陸すらポセイドーンの力によって支えられており怒り狂うと、強大な地震を引き起こして世界そのものを激しく揺さぶる。
最高神ゼウスに次ぐ圧倒的な強さを誇る。
地下水の支配者でもあり、泉の守護神。

ヘスティア(ヘスティアー)

性別:女神
対応する天体:ベスタ、ヘスティア
親:レア/クロノス

家庭生活の守護神

炉の女神であり、さらに炉は犠牲を捧げる場所でもあり、祭壇・祭祀の神でもある。
国家統合の守護神。

ディオニュソス(ディオニューソス、デオニュソス、バッコス)

性別:男神
対応する天体:バッカス、ディオニスス
親:セメレ/ゼウス

酩酊の神

豊穣とブドウ酒と酩酊の神。
集団的狂乱と陶酔を伴う東方の宗教の主神。

ハーデス(ハデス、ハーデース、プルートーン、ハーイデース、アイデース、アイドーネウス、クリュメノス、エウブーレウス)

性別:男神
対応する天体:冥王星、オルクス
親:レア/クロノス

冥界の王

冥府の神。
地下の鉱物資源の守護神。

ペルセポネ(ペルセポネー、コレー、ペルセフォネー、ペルセフォネ)

性別:女神
対応する天体:プロセルピーナ、ペルセフォネ
親:デメテル/ゼウス

冥界の王妃

生と死との間を廻る大地の女神で冥界の女王。
春・芽吹き・乙女・季節の神。

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Posted by masayuki